ブレーキ制御装置

更新

東急電鉄の車両に搭載されているブレーキ制御装置のバリエーションを紹介します。

  1. 電磁直通ブレーキ
  2. 電気指令式ブレーキ

電磁直通ブレーキ

7200系

写真拡大デヤ7200(2次車)山側

HSCとしては最後の新造形式となった7200系が装備しているブレーキ制御装置。自動ブレーキの作用は7000系までのA制御弁に代わり、M非常弁で非常ブレーキ(EB)のみ行っています。

現在残るデヤ7200、デヤ7290は、運転台を電気指令式のワンハンドルタイプに更新するにあたり、CP圧力制御装置(このCPは Controll Pipe の略)を搭載して主幹制御器からの電気信号を直通管(SAP)圧力へ変換しています。

電気指令式ブレーキ

8000系グループ、サヤ7590

写真拡大デハ8115(2次車)山側

8000系では全電気指令式ブレーキのHRDが採用されました。これは主幹制御器から3本の常用ブレーキ指令線を引き、0(オフ)と1(オン)の組み合わせによるデジタル指令を行うものであり、アナログ変換されたブレーキ指令を、ブレーキ制御装置で電気演算して空気ブレーキ制御装置へ送っています。

1998年に新製された軌道検測車サヤ7590は、7200系では唯一HRDブレーキとなり、またフラット防止装置(ABS)(写真)が搭載されています。

9000系、1000系、2000系

写真拡大デハ9311(3次車)山側

9000系では、主幹制御器からの指令電送をアナログ信号で行うHRAとなりました。ブレーキ制御装置はユニット方式を採用しています。

ブレーキユニット右側に設けられる装置は、M車やM1車は受量器、Tc車はマスコン指令をDCに変換する指令器、M2車やT車は継電器となっています。なお、M1c車の指令器(写真)は、海側に単体で設置されています。

またデハ1215、クハ1015にはフラット防止装置が搭載されていましたが、クハ1015は上田電鉄への譲渡にあたり撤去されました。

7600系、7700系

写真拡大デハ7713(5次車)山側

7600系、7700系は、当初は種車のままHSC-Rで竣工しましたが、遅れ込め制御などの実現のため海側に受量器が設置されました(ただし、後にT車から改造されたデハ7715の受量器(写真)は山側にある。)

7700系は4次車より全電気指令式となり、ブレーキ制御装置は換装されました。ほかの車両も7700系は1992年までに、7600系は室内更新時に改造されています。

新3000系

写真拡大デハ3212(2次車)山側

新3000系から使われているブレーキ制御装置は、9000系などと同じユニット構造ですが、主制御器のある電動車では、受量器類および継電器類が一体の箱に収められており、フラット防止装置も内蔵されているため3部屋構造となっています。

主制御器のない車両は、受量器がない分ユニット箱は小振り(写真)です。

300系

写真拡大デハ304A(2次車)山側
写真拡大デハ309A(2次車)山側

世田谷線の300系が装備するブレーキ制御装置(上写真)で、下高井戸向きのA車に搭載されています。別置きで受量器(下写真)を装備します。