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ATC 装置

更新

8000系から新3000系までに搭載された ATC 装置を紹介します。

  1. 田園都市線、こどもの国線
  2. 東横線
  3. 目黒線
  4. 大井町線(ATS時代)
  5. 大井町線(ATC-P化)

田園都市線、こどもの国線

8590系、2000系(三菱電機)

デハ8695(20次車)海側

1991年、田玉線・こどもの国線に22現示コードや予告情報などを実装した一段ブレーキ制御式ATC(新ATC)が導入されました。

2002年頃にはATC装置の換装が行われ、三菱電機製の装置が搭載されました。8590系2編成は、2003年の東横線復帰時、およびその後の田都線再転籍時にもそのまま使用されています。

Y000系(日立製作所)

クハY001(1次車)海側

1999年にこどもの国線用として導入されたY000系は、後述する新3000系と同じくATC本体を編成あたり1台とし、下り向き先頭車には増幅器が搭載されています。

東横線

8000系(一部)(日立製作所)

クハ8024(3-1次車)山側

1997年、東横線渋谷〜菊名間がATC化されました。これは田玉線の保安システムを改良し、踏切制御装置との連動機能や車上パターン式過走防護(ORP: Over Run stop Pattern)などを付加したものであり、ATC-Pと呼ばれます。

写真は初期に導入されたタイプであり、8000系のうち東横線先頭車の約半数に搭載されていましたが、廃車の進行に伴い2006年に消滅しました。インドネシアの PT KAI 社に譲渡されたクハ8007, 8008は撤去されずに残っているようです。

8000系、9000系、1000系(日立製作所)

クハ9101(1次車)海側

1993年度以降の工事車は、点検蓋が2枚になるなど形態が異なります。

目黒線

新3000系(三菱電機)

クハ3010(2次車)海側

従来、ATC装置は編成の両先頭車に搭載されるのが一般的でしたが、1999年に導入された新3000系では下り向き先頭車にATC増幅器(写真)(リンク先写真はクハ3101海側)(日本信号製)を搭載し、上り向き先頭車の制御部と伝送を行うことで本体を編成中に1台としました。

大井町線(ATS時代)

8000系、8090系、9000系(日立製作所)

クハ8098(16-2次車)山側

1991年の田玉線ATC化の際、田都線に乗り入れる大井町線車両も対応工事を行い、両先頭車への車上装置搭載や運転台の改造が行われました。

このタイプは、後述のATC-P対応型への更新により、2008年に消滅しました。インドネシアの PT KAI 社に譲渡されたクハ8003, 8004は撤去されずに残っているようです。

大井町線(ATC-P化)

8090系(一部)、9000系(一部)(日立製作所)

クハ8085(16-2次車)海側

2008年の大井町線ATC-P化に伴う機器換装では、東横線で使われていた装置を流用した車両と、新製品に換装された車両が存在します。

新型ATC-P装置は、3台目から表側に点検窓(写真)(リンク先写真はクハ8088山側)が設けられ、後に最初の2台(写真)(リンク先写真はクハ8084山側)も窓付きに改造されています。

なお、2005年に東横線から転籍した8590系は、東横時代の装置をそのまま使用しています。