『劇場編集版 かくしごと』絵コンテ検証

更新

映画館で販売された劇場限定版 Blu-ray 封入特典の絵コンテ集を参考に、TV 版との違いやとくに注目したいカットをまとめました。

  1. 前半パート
  2. 後半パート

前半パート

カット 内容 コンテ修正指示
1–7

新規カット

8

1話アバン18歳編のカットに太陽光フレアの表現を追加して流用

演出指示
31

新規カット

32

絵コンテに左足貧乏ゆすりと書かれているが実際はない(TV 版、劇場版とも)

43

黒塗りカットでフィルムガタ追加

あり
45

壁掛け時計の針が削除(TV 版は 17:10 頃を差していた、絵コンテ修正指示なし)それから10年テロップ追加

テロップのみ
54

志治の名前紹介テロップが小さくなり、表示方法も変更(絵コンテには IN の記載のみだが、実際は OUT も変更)

元々の記載
55

芥子の名前紹介テロップが小さくなり、表示方法も変更(絵コンテには OUT の記載のみだが、実際は IN も変更)

元々の記載
60

校舎外壁の時計の針が削除(TV 版は 15:35 頃を差していた)

TV 版 1話Aパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
なし
61

姫を少し引いた構図に変更

あり
62

鉄棒付近に置かれていたランドセルが削除(原作は下校途中なので TV 版はそれに合わせたが、劇場版では休み時間という設定か?)

TV 版 1話Aパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
なし
64

一子の名前紹介テロップが小さくなり、表示方法も変更(絵コンテにはスクリーントーン61番ぽい色味等の指示があるが、志治や芥子と同じ表現)

元々の記載
65

鉄棒付近に置かれていたランドセルが削除

なし
77

作品ロゴ削除

あり
80

壁掛け時計の時刻を 17:10 頃→ 13:00 頃に修正(TV 版では BD 修正時も見過ごされていた)

あり
91

十丸院の名前紹介テロップが小さくなり、表示方法も変更(絵コンテには指示がないが、他キャラと同じ変更を実施)

なし
96

可久士の表情修正(TV 版は久米田作品ぽくなってないとの理由)

TV 版 1話Aパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
あり
104

姫の口パク増加

あり
108

やり直せのタイミングでズーム処理&そこで初めて集中線が出るように&可久士に影追加(絵コンテのイラストは左右逆)

TV 版 1話Aパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
なし
117

画面全体にパンアップ処理追加

あり
119

カケアミによるパラ追加、トラックアップ追加

あり
138

新規カット

143–145

新規カット(原作単行本2巻カラーページより)

146

5話Bパート18歳編のカットのパン方向を上下反転して流用

あり
153

可久士を少し引いた構図に変更

あり
175

セリフのタイミングを前倒し

あり
176

ペンの色が黄→緑に変更、可久士が話すとき指先に力を込める動きを追加

TV 版 1話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
力込めのみ
178

亜美登場時のカメラワークをパンアップ→トラックアップに変更、名前紹介テロップが小さくなり、表示方法も変更(絵コンテには指示がないが、他キャラと同じ変更を実施)

カメラワークのみ
179

羅砂の名前紹介テロップが小さくなり、表示方法も変更(絵コンテには墨を垂らしたようにと指示があるが、他キャラと変わらない表現になっている)

あり
183

背景色が濃くなった、可久士にトラックアップ処理追加

トラックアップのみ
186–187

亜美&可久士のセリフ変更: やはりここは漫豪しかないかと泣いてるんですかほか(劇場版では“漫豪”未登場なため?)

あり
187

11話Aパートの学校廊下のカットのパン方向を左右反転して流用

あり
215

マリオ登場時、暗くして目が赤く光る処理を追加

あり
221

マリオのあ、すごいのセリフは絵コンテには描かれていない(台本にも記載はないので、現場指示か浪川さんのアドリブと思われる)

258

家族写真差し替え(原作12巻 p.139)、小物追加

TV 版 1話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
あり
259

新規カット

262

トラックバック処理追加、作品ロゴ削除

トラックバックのみ
263

4話アバン(18歳編)のカットをパンアップスピードを低下して流用

あり
264

2話Bパート(18歳編)のカットを流用、木の葉の陰を変更、姫の影を削除

あり
265–271

2話Bパートのカットに回想用エフェクトを掛けて流用

あり
272

4話アバン(18歳編)のカットに回想用エフェクトを掛けて流用、箱に添える姫の手を削除

あり
273–278

4話アバン(18歳編)のカットに回想用エフェクトを掛けて流用

あり
285

2話Bパート(18歳編)のカットに日差しエフェクトを追加して流用、絵コンテに姫セル位置上にズラすと書かれているが実際は TV 版から変更なし

あり
286

2話Bパート(18歳編)のカットを引いた構図にして流用、姫の髪がなびくタイミングを変更

あり
288

新規カット

290

4話アバン(18歳編)のカットの箱の文字を18才17才に変更して流用

あり
292–299a

新規カット(このシーンは当初「君は天然色〜めぐろ川たんていじむしょver.〜」を流す予定だったことが2021年7月11日10:00回の舞台挨拶で村野監督の口から語られた)

304

絵コンテにセリフシート修正したいですと書かれているが、実際は TV 版から変更なし

あり
307

絵コンテにセリフシート修正したいですと書かれているが、実際は TV 版から変更なし

あり
309

シャッターを切ると暗転するように変更

あり
310

1話アバンのカットを明るくして流用(絵コンテでは新規描き起こしカットを示す紫色のマークとなっているが、実際は再撮と思われる)

あり
311

絵コンテにセリフシート修正したいですと書かれているが、実際は TV 版から変更なし

あり
317

背景色が暗くなった、羅砂の斜線表現が動くようになった

斜線表現のみ
322

芥子の口パクタイミングをセリフに合わせて修正

あり
323–324

背景色が暗くなった

あり
327–328

可久士&亜美のセリフ変更: どさくさに紛れて OK してしまったのか、この漫畜生が!サイン会なんてやるのか!? 俺が!? 十丸院の野郎! 何勝手に OK 出してんだ!ほか、それに伴い口パクのタイミングなどを修正(劇場版では“漫畜”シーンカットのため?)

あり
333

亜美セリフ変更: しかしなんで先生、こんな急にいい人になっちゃったんだろうしかし先生、最近なんか元気ないね

あり
335

背景の動き方変更

あり
340

祖父が顎を引く動作を追加

元々の記載
343

TV 版では車がある程度去った途中からトラックバック処理が始まっていたが、カットはじめから動くように変更

あり
348

このカットだけ4話Aパートから流用(TV 版は建物外観 → 劇場版は室内)

あり
353

新規カット

354

可久士作画し直し(絵コンテには羅砂SLIN追加それに伴い羅砂も作画修正した方がバランスいいですとあるが、実際は変更なし)

TV 版 6話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
あり
358

そして日曜日テロップ追加

あり
359

開始フレーム変更

あり
361

姫の歩き方変更

あり
362

振り向く前の可久士を目を瞑っている表情に変更(カット順序変更に伴う前カットとの表情整合性確保のため)

TV 版 6話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
あり
365

可久士の口パクタイミングをセリフに合わせて修正

あり
368

可久士の左手に指の動きを追加

あり
369

根拠なしのテロップが小型化&ルビ追加

あり
370

可久士と羅砂の歩き方変更

あり
372

羅砂と亜美の口パクタイミングをセリフに合わせて修正

あり
378

斜線表現が揺れるようになった

あり
411

カケアミによるパラ追加

元々の記載
412

吹き出し内にエフェクト&白枠追加、聞いていないのテロップが小型化

TV 版 6話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
テロップのみ
414

吹き出し内にエフェクト&白枠追加、聞いていないのテロップが小型化

テロップのみ
420

可久士を少し引いた構図に変更

あり
422

姫を少し引いた構図に変更

あり
424

可久士を少し引いた構図に変更

あり
429

可久士の後方から差し込む光の表現を追加、少し引いた構図に変更、カット終わりの切り替え表現を変更

光線表現以外
431

十丸院が喋り終わった後に口が開いたままになっていたのを閉じるように修正

なし
432

十丸院の口パクタイミングをセリフに合わせて修正

あり
435

可久士沈黙の後、羅砂が本当に……と言うところで口を閉じたままになっていたのを口パクするよう修正

あり
443

可久士の顔アップの背景が黒一色から直前の親子のイラスト(アンダーエフェクト掛け)に変更

あり
447

可久士を少し引いた構図に変更

あり
457

カケアミによるパラ追加、トラックアップ追加、顔を上げるタイミングを少し遅らせた

あり
460

可久士を少し引いた構図に変更

あり
464

クイックトラックバック処理をやめ、一子がスライドインするよう変更

あり
465

トラックバック処理を高速化

あり
468

姫を少し引いた構図に変更

あり
478

可久士を少し引いた構図に変更

あり
483

絵コンテでは演出指示のみで再撮可能カットを示す緑色のマークとなっているが、実際は変わっていない

484

新規カット

485

5話Bパート(18歳編)のカットを流用

486

新規カット

487

5話Bパート(18歳編)のカットを流用

488

9話Bパート(18歳編)のカットを流用

489

6話Bパート(18歳編)のカットを流用

490

1話アバン(18歳編)から姫を抜いた背景のみを再撮→新規カットの流れ

あり
491–493

新規カット

495

6話Bパート(18歳編)のカットに影が動く処理を追加して流用

あり
497

箱の蓋を開けてから手前にパンするタイミングを変更

あり
499

漫画の内容を変更(TV 版は原作単行本4巻カラーページ準拠 → 劇場版は原作最終話で姫が“色を点けた”ページ)

TV 版 6話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
あり
501

新規カット

523–536

10歳編の各シーンを回想エフェクトを掛けて流用

あり

後半パート

カット 内容 コンテ修正指示
537

冒頭にフェードイン効果追加、姫のセリフ福引で当たった旅行券で……削除(福引のエピソードがカットされたため)

フェードインのみ
538

絵コンテでは原作と同じく後部座席に座る姫と描かれているが、実際は助手席に座っている(TV 版、劇場版とも)

539

絵コンテでは窓開けてと描かれているが、実際は最初から開いている(TV 版、劇場版とも)

543

可久士のセリフごめんください削除とそれに伴い尺調整、絵コンテでは入口に正月飾りと描かれているが、実際は季節関係ない植木(TV 版、劇場版とも)

あり
556

ロクの鳴き声追加

あり
575

作品ロゴ削除

なし
576

カット削除

あり
597

カット削除

あり
637

従業員「シャラポワ」のネームプレートの中身を省略せず表現

TV 版 10話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
あり
638

キラキラのフィルター追加

あり
651

亜美セリフ追加先生は何かを…隠している

あり
652

TV 版では鎌倉の旧自宅のイメージから中目黒の自宅へ切り替わる演出があったが(家具とともに姫も現れる)、劇場版では最初から中目黒の自宅となった。

なし
654

影を描き直し&ボカし表現&揺れ方変更、入射光表現追加

TV 版 10話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
なし
655–656

姫のセリフなんでやめちゃったんだろう削除とそれに伴い尺調整

あり
656–657

カット欠

658

絵コンテには8話Bパート(18歳編)で使用された逗子マリーナの写真が貼られているが、実際はテーブル上の小物を写した構図になっている(TV 版10話の同カットを意識して描き直されているが、「消えた漫画家」の本が置かれるなどの変更点がある)

TV 版 10話Bパート(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
なし
659

テーブル上の小物が変更(「消えた漫画家」の本が追加、ドリンクが TV 版は空に対して劇場版は満杯)

なし
666–670

新規カット

671

1話アバン(18歳編)のカットを流用

672

1話アバン(18歳編)のカットを流用しているが、線路の橋の右側の草が江ノ電の車両の手前に来るようになった(明らかに不自然で編集ミスと思われる)

TV 版 1話アバン(Blu-ray)
劇場編集版(Blu-ray)
なし
673

カット欠

674

1話アバン(18歳編)のカットになんとかェ門を描き足し、姫を抜いて流用

あり
687

12話Aパートのカットを尺を伸ばして流用

あり
690

劇場版カット 143 をパンなしのフィックスにして流用

あり
703

新規カット(単行本7巻カラーページの家系図)

あり
704

12話Aパートのカットをフィックスにして流用

あり
773

劇場版カット 30 (1話アバン(18歳編)のカットと同一)を流用

あり
774

羅砂が電話を受けたときのセリフえっ?は劇場版で削除

なし
836–837

可久士セリフ変更:家事手伝いのナディアさんが……家事手伝いの人が……(実際は娘の姫が心配だから録り直しており、 TV 版よりも抑揚の付いた演技となっている)

あり
868

絵コンテには僅かに肩が震えてる姫(泣いてる)とあるが、実際は震えていない(TV 版、劇場版とも)

劇場編集版(Blu-ray)
あり
869–891

新規カット、なおカット 885 は原作漫画にも描かれた洞窟だが絵コンテには石垣島の「青の洞窟」の感じとされている

893

亜美の新録セリフに合わせて口パクを追加

あり
915

カット 654 と同じ変更(影を描き直し&ボカし表現&揺れ方変更、入射光表現追加)

なし
926

TV 版では次のカットへの切り替わり時にホワイトアウトが掛かっていたが、削除

なし
997–1008

TV シリーズではここからキャスト・スタッフクレジットが挟まれていたが、劇場版では削除

なし
1001

モブ女生徒をミハルに差し替え(首から上のみを描き直している)

TV 版 12話(Blu-ray)
  • 差し替え後のイラストは劇場編集版本編でご確認ください
あり
1004–1005

新規カット

1009–1013

新規カット

1014

2話Bパート(18歳編)のカットを箱の張り紙18才19才に変更、引戸を開ける速度を高めて流用

あり
1015–1024

新規カット

1025

9話Bパート(18歳編)のカットを左右反転、セミ削除、光のエフェクトを変更して流用

あり
1027

9話Bパート(18歳編)のカットを流用

あり
1028–1031

絵コンテではカット 1030 以外は再撮扱いとなっているが、キャラも背景も異なるため、構図の参考のみで新規カットと思われる

あり
1032

絵コンテでは12話Aパートのカット 34 の流用とされているが、実際は劇場版のカット 8 を流用

あり
1033

絵コンテでは12話Aパートのカット 31B の流用とされているが、実際は新規カット

あり
1034

新規カット(劇場版カット 885 流用)

あり
1035

新規カット(原作最終話最終ページ準拠)