補助電源装置(譲渡車両)
更新
東急電鉄からの譲渡車に搭載されている電動発電機、静止形インバータのうち、譲渡先に合わせて交換、改造された機器を紹介します。
小容量MG
TDK-359(東洋電機製造、9kVA)
熊本電気鉄道モハ5102A
主要機器は東芝製で統一されていた旧5000系ですが、福島交通と熊本電気鉄道譲渡車は降圧化のため、CPなどとともに換装が行われました。現在、熊本電鉄に残る2両には東洋電機製のものが積まれています。
MG調整器は新製されたものであり、オリジナルや寄せ集めが大半を占める床下機器の中でひときわ異彩を放っています。
TDK-366(東洋電機製造、5.5kVA)
北陸鉄道モハ7112
北陸鉄道に譲渡された7000系は足回りや床下機器が一新されていますが、MGも他社からの転用品に交換されました。
なお、冷改車(モハ7001、クハ7011以外の8両)には各車床下に富士電機製のパワーユニット(リンク先写真は北陸鉄道モハ7112)が搭載されています。
大容量MG
大容量SIV
BS-477(B)(東芝)
水間鉄道デハ1004
水間鉄道に譲渡後、現地で冷改されたデハ7101(現在のデハ1004)はBS-477のB型を搭載しますが、A型とは大きく異なる外観をしており、インバータ部の前面蓋が網目状に開口したものとなっています。
BS-483(G)(東芝、90kVA)
豊橋鉄道ク2810
INV-029(富山地方鉄道17480形)(東芝、170kVA)
富山地方鉄道モハ17482
富山地方鉄道に譲渡された8590系は、モハ17480形偶数車(東急デハ8690形)に搭載されるINV-029型に改造が施され、インバータ部の前面網目に覆いが付けられました。
INV-006(豊橋鉄道ク2806)(東芝、90kVA)
豊橋鉄道ク2806
CDA-021(富士電機、30kVA)
十和田観光電鉄デハ7204
十和田観光電鉄に譲渡されたデハ7200形は2002年の譲渡に際し、単行ないし電動車同士の2両で運転されるため、富士電機製の電源装置を新設され、従来のMG(CLG-339型)は撤去されました。
2012年に路線廃止されましたが、車両は七百駅跡に保管されているようです。