一部のイオン店舗で『かくしごと』のARサイネージ広告が実施中

公開日

公式の告知がなく、山田やまだヤマダさんのツイート(Twitter)で知ったのですが、一部のイオン店舗で『かくしごと』のARサイネージが行われています。

オリジナル画像
写真1:「イオンスタイル碑文谷」の店内に設置されたサイネージに『かくしごと』のイラストが流れている様子

「イオン」と一口に言っても、地元スーパーのような規模のものから、「イオンタウン」「イオンモール」のように大型のショッピング街を形成するものまで様々ですが、大型の「イオンモール」ならあるだろうと行きやすいモールを2か所回ったのですが、館内をくまなく探しても見つかりません。

調べてみると、どうもこのサイネージはイオン自身が運営しているものではなく、MITENE(ミテネ)(www.ar-mitene.jp)というブランドがいくつかの施設に導入しているもので、そのなかで商業施設向けとしてごく一部のイオン店舗に設置例がある、ということらしいです。そりゃあやみくもに探しても見つからないわけです……。

で、具体的な設置店舗はというと、「MITENE」側の公式の案内は見つからなかったのですが、「MITENE」にコンテンツを提供しているAsoboR(asobor.com)が店舗リストを掲載していました。

  • 【茨城県】イオンスタイル水戸内原
  • 【群馬県】モントイズ太田店(イオンモール太田1F)
  • 【埼玉県】イオンスタイル北戸田
  • 【千葉県】キッズリパブリック幕張新都心店(イオンモール幕張新都心 ファミリーモール2F)
  • 【千葉県】イオンスタイル鎌取
  • 【東京都】イオンスタイル板橋前野町
  • 【東京都】イオンスタイル碑文谷
  • 【東京都】イオン日の出店
  • 【神奈川県】キッズリパブリック東戸塚店(イオンスタイル東戸塚3F)
  • 【新潟県】イオン県央店
  • 【新潟県】イオン上越店
  • 【新潟県】イオン長岡店
  • 【石川県】イオンスタイルかほく
  • 【石川県】イオンスタイル新小松
  • 【山梨県】キッズリパブリック甲府昭和店(イオンスタイル甲府昭和3F)
  • 【長野県】キッズリパブリック松本店(イオンスタイル松本3F)
  • 【愛知県】イオン高橋店
  • 【愛知県】イオンスタイル長久手
  • 【愛知県】イオンスタイル常滑
  • 【滋賀県】キッズリパブリック草津店(イオンスタイル草津3F)
  • 【大阪府】イオンスタイル四條畷
  • 【奈良県】モントイズ大和郡山店(イオンモール大和郡山2F)
  • 【島根県】キッズリパブリック出雲店(イオンスタイル出雲3F)
  • 【岡山県】キッズリパブリック倉敷店(イオンモール倉敷1F)
  • 【広島県】キッズリパブリック広島府中店(イオンモール広島府中3F)
  • 【徳島県】キッズリパブリック徳島店(イオンスタイル徳島4F)
  • 【愛媛県】キッズリパブリック今治新都市店(イオンモール今治新都市2F)
  • 【沖縄県】イオンスタイルライカム店

これはあくまで「AsoboR」の稼働店リストであり、『かくしごと』の稼働店舗は異なる可能性はありますが、訪問される際のある程度の参考にはなるでしょう。実際、このうち東京都のイオンスタイル碑文谷(www.aeon.com)に行ったところ、6F「ベビー・キッズのフロア」のおもちゃ売り場に「MITENE」があり、およそ15分に一度の間隔で『かくしごと』のARが流れていました。

かくしごとARの詳細

漫画家であることを姫に知られないよう、次々に現れる漫画に関するアイテムを消していくという簡単なゲームが体験できるようになっています。以下に流れをテキストで書き出してみましたが、全体でおよそ2分間のコンテンツとなっています。

(1) まずはTVアニメのキービジュアルの一つでもある、浜辺で可久士と姫が向かい合ったイラストが表示されます。左下には小さく「BGM・SE提供:Music-Note.jp/MusMus/OtoLogic」の表記があります。これらはいずれも音楽の素材を無料で配布しているサイトなので、音響面に関しては(アニメの音源を購入するのではなく)フリー素材を使ってコンテンツを作ったということなのでしょう。

オリジナル画像
写真2:TVアニメのキービジュアルが表示されたところ

(2) 次に、画面いっぱいに漫画のコマ用紙がちりばめられ、右下で可久士が吹き出しで「動くと消えるぞ!」と言っています。ここでサイネージの前を人が横切ると用紙が消えてゆきます。

なお、ここでは画面上部に「かくしごと放送情報」のエリアがあり、TOKYO MX、サンテレビ、BS日テレ、AT-Xでの放送情報が宣伝されます。私が見たのは東京都内の店舗でしたが、サンテレビの情報も流れていたということは、この映像は全国共通の素材を使っているのでしょう。

オリジナル画像
写真3:漫画のコマ用紙がちりばめられたところ

(3) しばらくすると、ペンや定規、インクといった机上の小道具が次々に現れ、可久士のセリフも「マンガ道具も隠すぞ!」「タッチして消してくれ!」に変わります。

オリジナル画像
写真4:机上の小道具が表示されたところ

(4) 最後に可久士と姫が並んだ画面で、姫が「ただいま~」、それに応えるように可久士が「おかえり」と言ってミッションコンプリートになります。

オリジナル画像
写真5:可久士が「おかえり」と応えているところ

実際に通りがかった子供達の反応を1時間ほど観察していたのですが、みんなよく分かっていない感じでしたね……。このコンテンツを楽しむためには前提として「可久士は姫に漫画家であることを隠している」という知識が必要なのですが、これはアニメを見ていないと分からないことですから、大半の子はただなんとなく「画面の前で身体を動かすと、なぜかは分からないけど漫画用紙が消える」という程度の理解のようでした。

『かくしごと』以外のコンテンツだと、ディスプレイに自分自身の映像が映り、リアルタイムにお姫様のドレスなどの衣装を映し出す(まるでコスプレしているかのような感覚になる)ものがあったりして、女子を中心に盛り上がっていたのですが、『かくしごと』に関しては残念ながらウケが悪いようで。『アンパンマン』や『鬼滅の刃』のように作品自体の認知度が充分に高ければよいのでしょうけど、正直『かくしごと』のARに関しては、これを子供向けに提供する意義と実効性に疑問を持たざるを得ない状況でした。

一方、大人の『かくしごと』ファンにとっても、上記の説明を読んで貰えば分かるように、非常に単純な子供向けゲーム(?)なので、大人が楽しめるものでもないです。『かくしごと』の公式サイトで何の告知もされていないのも、そういう事情からなのでしょう。

絶望した! 子供にも大人にも見向きされないARゲームに絶望した!

ちなみにイオンは基本的に店内撮影禁止です(建物入口をよく見るとそのような掲示があります)。ただし、その意図は価格調査の防止であったり、他の客の肖像権であったり、あるいは三脚やレフ板を用いた大掛かりな撮影行為で周囲の客に迷惑がかかることを防止するために設定されたルールと考えられます。イオンに限らず多くの店舗は本来撮影禁止ですが、スナップショット程度の撮影行為は事実上黙認されていると言ってよいでしょう。そのため、店内に撮影禁止が掲示されたテナントではなく、かつこのARサイネージのようにエンタメ性の高いものを撮影したところで店舗や客に被害が及ぶとは考えにくく、社会通念上は問題ない行為であると判断し、自己責任のもと撮影、および当ブログへの掲載をしています。