note が画像ファイル名を alt に設定するようになった件の所感

公開日:

noteが画像の代替テキストを設定できるようになった(note.mu)ようです。

「ファイル名がaltに挿入」というのは斬新ですね。(スマホやタブレットではなく)PCからの投稿を前提に考えられた機能なのですかね。

個人的には Twitter のように、画像プレビューの脇に代替テキストの入力欄を設けるUIが分かりやすく優秀だと思っていますが、これはあくまで代替テキストの存在や必要性を分かっているウェブ屋視点だからそうだと言えるのであって、果たして一般の人【謎】にとってはどうでしょうか。代替テキストの重要性を周知したところで、「でも面倒くさい」とか「自分には必要ない」と考える人が存在することが容易に予想される現状、大衆向けのサービスにおいては代替テキスト自体を意識させないアプローチも重要だと考えています。

その一つの解は Facebook や Instagram で実用化されている、AIによる自動代替テキスト機能(instagram-press.com)ですが、以前実際に試してみたところ、まだ技術的に発展途上という感じを受けました。将来に期待です。

そんなおまえはどうしているんだと言われると、実はこのブログの画像は個別の代替テキストが設定できません。プログラムは手作りなので実装しようと思えば3分くらいでできるのですが、いくつかの理由から意図的に実装していません。

  • 代替テキストは Ctrl + F で検索できない。
  • 画像自体に書かれた文字は(OCRでテキストデータ化しない限り)コピペできない。代替テキストは普通にコピペできるがそのことを知らない人も多い。
  • 外国人が自動翻訳する際、例えば Google 翻訳では alt 属性値は翻訳されるが画像そのものは翻訳されない(画像が見えるユーザーはわざわざデベロッパーツール等で alt を確認する必要がある)。

こういったデメリットも多いことから、代替テキストが必要ならそれに相当するものをすべて本文やキャプションに書いてしまえという理屈です。こんな考えでこのブログを10年以上やっていますが、(本文挿入ではダメで)代替テキストの機能が必要だと思ったことはあまりないです。

念のために言っておくと、「ブログサービスに代替テキスト機能は不要」と主張したいわけではありません。むしろ絶対に必要です。このブログは私しか投稿しませんし、「代替テキストに相当するものは本文に書く」というルールを自らに課しているのでそういう運用が可能というだけの話です。

ここまでのまとめとして、

  • 代替テキストは閲覧者にとってデメリットもある
  • 検索も翻訳も簡単にできる「本文」最強では
  • 実際に代替テキストなしの方針で個人ブログを10年続けてみたけどなんとかできている(つもり)

ということを前提にしつつ、AIによる自動認識技術が充分なレベルに達するまでの間、試行錯誤でさまざまな方法が出てくるものと思われます。

note のファイル名を使う方針については、ユーザーに代替テキストを意識させないという点は悪くないと思うのですが、逆に言えばファイル名を適切なものにしなければならないというのはどうなんだろうという気もします。このあたり、この方針に至った経緯とかユーザーテストの結果とか気になるところですが、果たして。(とくに解のないオチなのでこういう締め方でお茶を濁す)