ムック本「東急電鉄 1989-2019」が発売されます

イカロス出版からこんな本が発売されるようです。

タイトルの「1989-2019」で分かるとおり平成時代にフォーカスを当てたもので、平成元年から現在までの東急電車+α[1]を振り返る本となっています。

昭和時代に関していえば、車両面で詳しいものとして「鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション」で「東京急行電鉄1950〜60」(Amazon)「東京急行電鉄 1970」(Amazon) が出ていますし、駅施設面では「東急の駅 今昔・昭和の面影」(Amazon)「東急電鉄記録写真 街と駅80年の情景」(Amazon) などいくつかの本が存在します。一方で「ちょっと昔」な平成時代をまとめた文献はこれまで皆無だったかと思われます。

平成時代の東急電車は改めて言うまでもなく、「激動」という単語が相応しいほど多くの出来事がありました。平成時代が始まった30年前、目蒲線、池上線では吊り掛け駆動の旧3000系が最後の活躍を続けていましたし、東横線では非冷房の旧7000系が残る中、9000系や1000系の新車が増備されていた時期で、まさか30年と経たずに東横線からこれらの車両がすべていなくなってしまうとは当時は想像もしていませんでした。

そんな平成の東急電車に関するこの本、私も微力ながら校正や写真提供で協力させていただきました。

本文は鉄道ファン向けのマニアックな記述も多いものの、写真もふんだんに掲載されており、その選定にあたってはヘッドマーク付きのイベント列車などちょっと変わったものを優先的に採用しています。なので、平成時代をフルに生きてこられた方々はもちろんのこと、鉄道に興味を持ち始めたお子さんが写真を眺めているだけでも楽しめるであろう作りになっています。

  • ……といいつつ個人的な趣味丸出しの形式写真や室内の資料写真も一部載せています。さすがに床下機器の写真はボツになりましたけど(笑)。

具体的な中身については、平成時代に活躍した車両の形式別解説を中心に、2020系シリーズの開発者インタビューや長津田車両工場訪問記、新5000系の組み換え経歴図などなど。今のところ出版社のサイトには情報が出ていないのですが、販売サイトだとAmazon のページ(Amazon) がいちばん詳しい感じです[2]

そういうわけで(謎)、なんというかまあよろしくお願いします。

脚注

  • 1.

    東京メトロなど乗り入れ車に関するページもある一方、世田谷線や保存車、譲渡車は対象外です。 ↩ 戻る

  • 2.

    とはいえ Amazon のページの記述も完全ではないのと誤字も見られるので、現時点では複数の販売サイトを比較していただくしかありません……。 ↩ 戻る