久米田康治作品展「一挙後悔中」東京会場 1st.stage に行ってきた

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渋谷の GoFa で行われている久米田康治先生の作品展「一挙後悔中」(www.gofa.co.jp)に行ってきました。画集「悔画展」[1]の発売を記念しての展示会です。

会期(東京・1st.stage)
7月2日(土)~7月24日(日)(祝日以外の月曜日は定休)
会期(東京・2nd.stage)
7月26日(火)~8月13日(土)(月曜日は定休)
会期(大阪)
8月23日(火)~9月4日(日)(月曜日は定休)

7月24日までの 1st.stage は、『行け!!南国アイスホッケー部』『太陽の戦士ポカポカ』『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』『じょしらく』の5作品が対象で、下書き、扉絵やアニメで放送されたカラー絵が展示されています。

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写真1:建物ロビーから見たGoFa(1F左側に「一挙後悔中」ポスターと入口、2FがGoFa)
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写真2:受付に展示されていた贈花

思ったより小ぢんまりした場所で、展示点数も決して多くはなかったのですが、展示された絵をじっくり観ていたらあっという間に2時間ほど経っていました。

以下、展示内容に関する言及があるので、これから行かれる予定の方はご注意を。

南国のアナログカラーイラスト

久米田先生は早くからデジタル作画を行っていたとのことですが[2]、会場ではアナログ作画である南国初期のカラーイラスト(単行本の表紙)がいくつも展示されていました。

おもしろかったのは1巻の表紙で、完成版(実際の単行本)では月斗の後ろに隠れているヨットの帆に、元絵の背景だと「0721」という数字が描かれていたこと。まだ真面目にアイスホッケーをしていた時代に描かれたイラストのはずですが、早くも下ネタ臭が(笑)。

ちなみに、10巻の表紙はイラストに修正液痕が見られたのでアナログ画、最終23巻はそのような修正痕が見られなかったのでデジタル画なのかもしれません。

改蔵や絶望先生の下書き

デジタル移行後の改蔵や絶望先生も、下書きはアナログでされているようで、その生原稿が展示されていました。

絶望先生は第一話の下書きが展示されていたのですが、久米田作品の特徴のひとつである4段ブチ抜きの描き方について興味深いことが分かりました。

単行本での p.10 の可符香は、下書きではキャラクターの枠の空間が空けられており、可符香は別の紙に独立して描かれていた一方、 p.16 の望は普通にコマ割りの中に描かれているのです。

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図1:『さよなら絶望先生』第一集 p.10 の風浦可符香ブチ抜き
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図2:『さよなら絶望先生』第一集 p.16 の糸色望ブチ抜き

なぜページによってそうした違いがあるのかは分かりませんが、同じブチ抜きでも箇所によってまったく異なるアプローチで作られていることは初めて知りました。

じょしらくのネーム

原作を担当された『じょしらく』のコーナーでは、久米田先生のネームとヤス先生の原稿が並べられており、両者の比較ができる展示形態になっていました。ラフ状態のものとはいえ「久米田絵の手寅」を見ることができたのは、このような展示会ならではのものですね。

訪問者ノートなど

会場の一角には寄書帳(訪問者ノート)の置かれたテーブルがあり、椅子に座ってゆっくりと読むことができました。

単行本の読者コーナーや絶望放送などでお馴染みの読者さんはもちろん、シャフトのおとこ祭りさんや山村カエレさん、SZBH方面の構成T氏などのスタッフによるメッセージも多数。

また、ここではサンデー×マガジンコラボ企画 サンデー掲載出張版『さよなら絶望先生』下書き原稿を全量読むことができました。

渋谷スペイン坂の広告

7月1日から渋谷スペイン坂の階段を登ったところにポスターが掲出されています。ここは去年MADOGATARI展のポスターが掲出されたこともあるなど、久米田作品とは縁のある場所ですね[3]

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写真3:渋谷スペイン坂の「一挙後悔中」ポスター
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写真4:「一挙後悔中」ポスターが掲出されている場所

2nd.stageへ続く。

  • [1]「絵画」と「悔画」をかけて「かいがてん」と読むものだと思っていたのですが、正しい読みは「くいがてん」とのことです。
  • [2]画集刊行記念のインタビュー(natalie.mu)によれば『南国』の連載中から。
  • [3]MADOGATARI展では改蔵や絶望先生の原画展示などがありました。9月に行われるアンコール開催(東京)では図録販売のほか、新作映像もあるとのことなので、『かくしごと』関係の展示にも期待したいところです。