美樹さやか変身後の髪飾りについてのよもやま話
2015年10月に上野の森美術館で開催された蒼樹うめ展(www.umeten.jp
) で、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』の美樹さやか髪飾りのラフスケッチが展示されていました。
さやかはテレビシリーズ時は変身時の髪飾りがなかったのですが、劇場版ではフォルティッシモ型の髪飾りが追加されており、そのときのデザイン案なのでしょう。
実際に採用されたフォルティッシモ型、普段(変身前)付けているヘアピンのほか、今回の展示会で初めて見る2タイプを含めた4つが並べられていました。
展示や図録では文章による解説はなかったのですが、過去の蒼樹うめ先生のインタビューで何度か触れられたことがあります。
劇場版 前編のパンフレットでは、テレビシリーズ時のキャラデザの段階では髪飾りが存在したこと、劇場版で再考した際にボツになった案のうちひとつは変身後のソウルジェムをモチーフにしたものだったことが語られています。
また、同時期の「きらマギ」のインタビューでは、当初のキャラデザにあった髪飾りのイメージや、放送されたテレビアニメの演出を見たうえで音楽記号の案が出た経緯がもう少し詳しく記されています。
これらのインタビューは以前に読んでいましたが、当時は深く考えていなかったものが、今回の展示会でデザイン案の絵を見て、再びインタビューを読み返したことで改めて誕生の経緯から知ることができました。
11月にはMADOGATARI展(www.madogatari.jp
) の開催も控えていますが、そちらでも『まどか☆マギカ』に関して初出の絵や設定が展示される可能性は大きいでしょう。そのときにただなんとなく展示を見るだけでなく、過去のインタビュー記事や書籍に書かれた情報を下地として持っておくとより楽しめるのではないかと思った次第です。