キヤノン フルサイズ使いが EOS 70D を買い足した話

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EOS 70D を購入しました。

2006年5月に EOS 5D を購入して以来、9年近くフルサイズのデジイチを使ってきましたが、ここに来てようやく APS-C 機にも手を伸ばした感じです。

フルサイズ使いがなぜ APS-C 機を買ったのか、どんな基準で選んだかなどを書いてみます。

EOS 70D を選んだ理由

今まで EOS 5D → EOS 5D Mark Ⅱ → EOS 5D Mark Ⅲ と、新機種が出るたびに 5D シリーズを買い替えてきました。流石ハイアマチュアモデルだけあって、機能や画質、操作性にはまったく不満はないのですが、以下の点は少し困っていました。

  • 新製品の発売間隔がエントリーモデルに比べて鈍足なため、ライブビューや Wi-Fi など時代に合った機能を体験できるのが遅れる[1]
  • 機材が重い。カメラ本体と普段持ち歩くEF16-35mm F4L IS USM(cweb.canon.jp)EF24-70mm F4L IS USM(cweb.canon.jp)を合わせると 2kg を超える。
  • フルサイズの利点の1つとして、同じ焦点距離ならボケが大きいことが挙げられるが、パンフォーカス撮影が多いのでそのメリットはあまり受けられていない。

そこで小型軽量な EF-S レンズの使える APS-C 機の導入を決意しました。ただし、決して 5DⅢ を手放すわけではなく、重要度の高い撮影は今までどおり 5DⅢ 、そうでない気軽な撮影や平日の会社帰りに使うような時は APS-C 機という使い分けをするつもりです。

2015年5月現在、キヤノンの APS-C 機は

の7機種が発売されていますが、 7DⅡ ほどの性能は求めておらず(そういう時は 5DⅢ 出動)、Kiss 系はサブ電子ダイヤル(背面のクルクル回すやつ)がないので操作性の違いに慣れるのが難しそうで除外。残った 70D と 8000D で少し迷いました。

画素数や映像エンジン(DIGIC)は発売時期の新しい 8000D の方が良く、バッテリー込みの重量も 200g ほど軽いのは魅力ですが、秒間撮影枚数やバッファー、視野率などの基本的な性能差(cweb.canon.jp)を考えると満足できそうにないということで 70D にしました。

また、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM(cweb.canon.jp)付きのレンズキットとの実売価格差が 11,000 円程度しかなかったので、標準領域のレンズを後で買い足す可能性を考えてレンズキット付きを選択しました。

超広角ズームレンズを買い足す

普段、イベント風景の記録では 16mm の超広角領域を多用しているので、 APS-C 用にレンズを買い足す必要があります。

焦点距離的にはシグマの8-16mm F4.5-5.6 DC HSM(www.sigma-photo.co.jp)という換算 12.8mm 開始のすごいズームレンズが気になりますが、フィルターが取り付けられない構造はつらそうなので除外。

また室内撮りが多いことから手ぶれ補正があると嬉しいので、純正のEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM(cweb.canon.jp)を選択しました。

SDカードを用意する

1泊2日の遠征で 64GB くらいは必要な撮り方をしているので、64GB の最大書込速度 45MB/s 以上で価格.comを検索(kakaku.com)したところ、トランセンドのTS64GSDU3(jp.transcend-info.com)が5,000円を切っていたのでそれを選択。

「UHSスピードクラス3」に対応していますから、現時点でのスペックとして充分なのはもちろん、将来的により新しい機種に転用することになってもしばらくは大丈夫そうです。

レンズキャップクリップを付ける

撮影中、レンズキャップをしまう場所に困りませんか? 上着のポケットに入れてもいいのですが、あとでどのポケットだったか忘れることがありますし、夏場はTシャツ一枚でポケットがないことも多いので、私はストラップに取り付けるクリップを使用しています。圧力ではめるだけなので、動き回っている間に落ちてしまわないか心配ですが、1年半ほど使用していてそのようなことは起こっていません。

ということで、 70D にも取り付けるべくもうひとつ購入しました。いくつか種類がありますが、キヤノンの一眼用ストラップに取り付けられるのはこちらの商品です。

設定変更

自分の使い方に合わせて、以下の設定変更をしました。各項目末尾の括弧内の数字は使用説明書の掲載ページ数です。

物理ボタンで設定

  • 測距エリア: 1点AF (p.103)
  • ドライブモード: 高速連続撮影 (p.111)
  • 測光モード: 中央部重点平均測光 (p.165)

メニュー画面から設定

  • 記録画質: RAW + Jp.EG L ファイン (p.116)
  • ファインダーグリッド: 表示する (p.64)
  • ファインダー水準器(撮影時): 表示する (p.66)
  • 電子音: 切 (p.59)
  • 撮影画像の確認時間: 切 (p.60)
  • 露出補正/AEB設定: AEBを±1段に設定、後述の「ブラケティング自動解除」も合わせて無効にする (p.168)
  • 高輝度側・階調優先: D+ (p.145)
  • (ライブビュー撮影の)AF方式: ライブ1点方式[2] (p.233)
  • (ライブビュー撮影の)グリッド: 24分割 (p.229)
  • オートパワーオフ: 4分 (p.59)
  • ブラケティング自動解除: しない (p.365)
  • (操作ボタンカスタマイズ)シャッターボタン半押し: 測光開始(いわゆる「親指AF」です) (p.383)
  • (操作ボタンカスタマイズ)絞り込みボタン: ファインダー内水準器表示(撮影前に水準器を表示できます) (p.67)

EOS 5D Mark Ⅲ との画質比較

近所で撮り比べしてみました。

写真はFlickr アルバム(www.flickr.com)にまとめたので、オリジナルサイズでの比較や Exif 情報を参照したい方はそちらにアクセスいただければと思いますが、以下に何枚か抜粋します。

絞り、シャッタースピードは両機で同じ設定で撮影しています。構図や焦点距離も合わせるよう意識しましたが、三脚を使ったわけではないので、ちょっとテキトーです。ホワイトバランスはカメラ任せ(AWB)です。

東横線ガード(綱島―大倉山)

やや広角の写真です。画面中央を拡大して比較します。

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写真1:5DⅢ、F5.6・35mm(24-70mm F4L)
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写真2:70D、F5.6・換算37mm(18-55mm F3.5-5.6)
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写真3:5DⅢ、部分
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写真4:70D、部分

大乗寺(横浜市港北区)

超広角のパンフォーカス写真です。画面端を拡大して比較します。

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写真5:5DⅢ、F8・20mm(16-35mm F4L)
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写真6:70D、F8・換算19mm(10-18mm F4.5-5.6)
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写真7:5DⅢ、部分
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写真8:70D、部分

大倉山公園に咲いていた花

中望遠で背景をボカした写真です。

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写真9:5DⅢ、F5・70mm(24-70mm F4L)
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写真10:70D、F5・換算72mm(18-55mm F3.5-5.6)
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写真11:5DⅢ、部分
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写真12:70D、部分

部分写真を見ていただければ分かるとおり、等倍で比較するとだいぶ違いがありますが、どちらかというとカメラの性能差よりレンズの違いによるものが大きいとは思います。

というわけで、一眼レフカメラが2機体制になりました。通常はどちらか1機のみ持ち出しますが、重要度の高いイベントでは両方のカメラと、さらにレンズホルダーに2本の交換レンズを引っ提げて撮影することになることと思います。

捗りますね(謎)

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写真13:目に焼き付けておきなさい。撮影班になるって、そういうことよ。

[1]とくに Wi-Fi は最新の Mark Ⅲ でも未対応なため、撮影画像をツイートする際は、SDカードをコンデジに移し替えてから Wi-Fi でスマホに飛ばすという面倒なことをしています。

[2]デフォルトの「顔+追尾優先AF」だと、ライブビュー撮影時に電子水準器を表示できません。

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