アクセシビリティキャンプ東京 第6回 と駅時刻表の色について

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アクセシビリティキャンプ東京の第6回があったので行ってきました。

今回のテーマは「色」ということで、私からは鉄道時刻表の色に関するネタを少しだけ提供させていただきました。

車両の行先表示には種別色とともに「快速」「急行」などの名称が書かれているので、色の区別がつかない人や、西日が当たってLED表示が見えにくい場合でも問題になることは少ないと思うのですが、一方で駅の時刻表の対応度は各事業者バラバラなのでちょっと調べてみました。

本当は関東の事業者すべて調べたかったのですが、そんな余裕もなく4社だけですが紹介します。

以前から撮りためていたものなので、写真の撮影時期は2010年~2012年です。現在とは状況が違うかもしれません。

西武鉄道

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写真1:高田馬場駅の時刻表

各停(黒色)、準急(緑色)、急行(オレンジ)、特急(赤色)の4種類があり、特急(座席指定の有料特急)のみ文字色を変えるのではなく、赤背景に白文字となっており目立ちます。

各駅停車以外は"分"を表す数字の左上に種別名が漢字で書かれているので、色の区別がつかなくてもすべての列車種別を把握することができますが、文字サイズが小さいので近づかないと見づらいです。

とくにこの駅の場合、場所の制約からか時刻表が目線より高い位置に掲示されており(※写真は腕を伸ばして撮ったがなお見上げた構図になっている)、視力によっては判別できないかもしれません。

京王電鉄

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写真2:府中駅の時刻表
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写真3:D型色覚での見え方

各停(黒色)、通勤快速(青色、括弧書き)、快速(青色)、急行(緑色)、準特急(オレンジ)、特急(赤色)の6種類があり、通勤快速以外は文字色のみで区別されています。

平日朝の一部に花柄で囲ったものがありますが、女性専用車の設定だったと思います。

とくに急行と特急は、D型色覚の方などは区別がつきにくいかもしれません。

小田急電鉄

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写真4:下北沢駅の時刻表

各停(青色)、区間準急(水色)、準急(緑色)、多摩急行(ピンク)、急行(赤)、快速急行(オレンジ)の6種類があります。

区間準急は枠線で囲う、準急は「準」という文字を併記、多摩急行と快速急行は背景色を設定、さらに快速急行は「快」という文字を併記するといったバリエーションがありますが、惜しくも普通と急行のみは色のみで区別する状況になっています。もっとも、青と赤なので区別が付かない人はそこまで多くないと思いますが。

東京急行電鉄

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写真5:武蔵小杉駅の時刻表
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写真6:時刻表凡例

各停(黒色)、日比谷線直通(緑色)、急行(赤色)、特急(オレンジ)、通勤特急(オレンジ)の5種類があります。

直通は下線が引かれる、急行、特急、通勤特急は背景色が設定され、その模様がそれぞれ異なるものとなっており、すべての種別が色のみに依存しないデザインとなっています。すばらしい。

ただ、急行は赤文字にオレンジ背景、しかも背景は文字の中央部にしか設定されていないことから、普通にちょっと読みにくいと思います。

まとめ

今回のイベントは別にこれが主テーマなわけでもないので、あくまで写真を見せて各社こういう違いがあるという紹介に留めましたが、ちょっと自分が思っていることを書いてみます。

4社しか調べていないわけですが、どこも苦労して作っているのだろうな、という印象を受けました。そもそも種別が多すぎるわけで、それに加えて行先や緩急接続(急行と各停の待ち合わせ)、あるいは編成両数などの情報も提示するとなると、限られたスペースでは色だけに依存せず文字や形状での区別も行うといっても限界があります。

また自身の利用状況を振り返ってみても、そこまで完璧な情報を求めていません。次の列車は降車駅に停まるのか、停まらないならどこで乗り換えればいいのか程度が分かれば充分なケースが多く、不足する情報は放送やLED案内表示、最近だと手元の携帯端末で時刻案内サービスを利用して調べることもあります。

ところが駅の時刻表ではかなり頑張っている方の東急電鉄も、ウェブサイトの方は残念な状況になっています(例: 東横線渋谷駅の時刻表(transfer.navitime.biz))。NAVITIMEのサービスを使っているので、東急だけが頑張ってもどうにもならない事情はあるのでしょうが。

今の時代、駅設置の時刻表の重要度は下がってきているので、そこを追求するよりも、まずウェブサイトのアクセシビリティを高めた方が良いのではないかな、と思いました(と、半ば無理矢理ウェブの話で締める)。

で、次回のテーマですがKuruma(Twitter)さん発案の「移動におけるアクセシビリティ」だそうです。なんという俺得! ありがとうございます。

自分がパッと思いつくのはこんな感じ(当然、すべて鉄道関係です)。

  • 交通バリアフリー法と車椅子スペース
  • 自動放送
  • 背の低い吊手(1990年代後半~)
  • 幅の広い自動改札
  • 東急世田谷線のバリアフリー化(2001年)
  • 京急電鉄の車椅子乗降装置「ラクープ」
  • トイレの写真なら任せろー【謎】

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