8637Fの装飾移り変わり

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田園都市線の8637Fは登場後まもなく青帯を巻いて東急ケーブルテレビジョンの統一広告車となり、異色の存在として注目されていました。ここでは期間限定のものも含めて装飾の変遷や編成替えの記録を紹介します。

  1. 赤帯時代
  2. CATV号
  3. CATV号・シャボン玉装飾
  4. CATV号・シャボン玉装飾(帯貼替え)
  5. iTSCOM号
  6. 広告なし
  7. シャボン玉装飾撤去

赤帯時代(1986年~1987年)

1986年に8500系の37番目の編成として製造された8637Fは、同年にデビューした9000系に合わせて補助電源装置(SIV)は交流出力440Vタイプ、冷房装置は容量10,000kcal/台タイプとなり、内装も化粧版がソリッドパターンで座席の仕切りも変更されるなど、従来の8500系とは一線を画すものとなりました。

デビュー直後はほかの8500系と同じく、装飾は正面の赤帯のみとなっていましたが、この姿が見られたのは半年ほどの期間だったようです。

撮影: 高橋うさおさん

CATV号(1987年~1991年)

デビュー翌年には東急ケーブルテレビジョンの統一広告車となり、正面帯を青色に変更、側面にも青帯が巻かれたほか、「TOKYU CABLE TV」ステッカーが貼られました。

撮影: 高橋うさおさん

ソウルオリンピック期間中(1988年9月~10月)、東横線と田園都市・新玉川線に1編成ずつ登場した「がんばれ!ニッポン!オリンピック報道電車」。

東横線は9013Fだったようですが、田玉線はこの8637Fが抜擢され、「TOKYU CABLE TV」マーク下部に「がんばれ!ニッポン!オリンピック報道電車」のステッカーが貼られました。

撮影: kazumaさん

1989年にはVVVFインバータの試験に伴う編成替えが行われ、中間の電動車1ユニットに付随車を加えた3両が最終編成の8642Fと差し替えられました。

写真は側面の青帯が貼られたまま8642Fに組込まれて試運転を行うサハ8974で、組み替えにより通常の側帯のない車と混在しています。

編成替え前
8637-8797-8973-0801-8798-0802-8799-8974-0803-8537
編成替え後
8637-8797-8973-0801-8798-0808-0711-8980-0803-8537
撮影: 高橋うさおさん

CATV号・シャボン玉装飾(1991年~1998年)

1991年3月には、両先頭車のみ正面と側面にシャボン玉の装飾が貼付されました。

CATV号・シャボン玉装飾(帯貼替え)(1998年~2001年)

1998年10月には帯の貼り替えが行われました。貼り替え前と比較すると、貫通扉枠部分の帯の有無や、シャボン玉の配置に変化がみられます。

また、2000年春には南町田駅前にグランベリーモールが開業したことを記念して、同施設のステッカーが「TOKYU CABLE TV」マークを隠す形で貼られました。

大小数十個のシャボン玉装飾が成された先頭車側面の様子です(帯貼替え後・デハ8537海側)。

撮影: 高橋うさおさん

iTSCOM号(2001年~2002年)

2001年7月、東急ケーブルテレビジョンの社名変更により、ステッカーが「iTSCOM」のものに変更されましたが、この装飾での活躍期間は9か月足らずでした。

写真は2002年3月に急行停車駅に加えられたばかりのあざみ野駅に停車中の様子で、翌4月から急行灯の点灯が中止されたため、わずかな期間だけ見られた貴重なシーンとなりました。

撮影: 高橋うさおさん

iTSCOMの装飾が行われていた時代には、一部の側窓に広告が入れられたこともありました。写真はデハ8537のものです。

撮影: 高橋うさおさん

広告なし(2002年~2008年)

2002年4月にはiTSCOMの外板広告が剥がされ、青帯と先頭車のシャボン玉装飾のみとなりました。

写真は、2003年春に多摩田園都市開発50周年を記念して正面、側面に「東急多摩田園都市50周年」のステッカーが貼られていた時の姿です。

シャボン玉装飾撤去(2008年~)

2008年には側面のシャボン玉装飾が剥がされました。同時期にTOQ-BOX号などほかの装飾車両も側面ステッカーを撤去されています。

つづけて2010年には正面のシャボン玉装飾も撤去され、青帯のみの姿となって現在に至ります。

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