2007年9月更新
東急電鉄に冷房車が登場したのは1970年の8000系2次車から(当初は8019Fのみ)ですが、1986年に登場した9000系では、空気圧縮機の電動機が交流化されたことに伴い、SIVの出力電圧が三相交流440Vに変更されたため、単相交流200Vや直流100V・24Vへの変圧・整流を行う整流装置が設けられました。その後の新造車、改造車も一部を除き同様のシステムになっています。
整流装置自体はMG時代から存在しますが、ここでは主に三相交流440Vからの整流を行う装置のバリエーションを紹介します。
目次
7200系に搭載されていた整流装置。検測車へ改造されたデヤ7290には、旅客車と搭載場所は異なるものの、同型の整流装置が設けられました。
8500系やサハ8390形に搭載されている整流装置。特殊車へ改造されたデヤ7200のほか、東横線から大井町線へ転籍した8590系(デハ8690形)のうち、デハ8692, 8693もこのタイプを装備します。
同じ8000系グループでも、8000系や8090形には2枚蓋のタイプが搭載されています。大井町線転籍後のデハ8691もこのタイプを装備します。
9000系、1000系、2000系、およびクハ7915にはRFE001系整流装置が搭載されていますが、9000系1次車のみ1枚蓋タイプで異彩を放っています。写真は100V・24V共用のA形で、ほかに100V専用のB形がサハ9801に搭載されています。
9000系2次車以降は、2枚蓋タイプのC形(100V・24V)、およびD形(100V)となりました。
搭載位置は、9000系はTc1、Tc2、T1の各車山側、1000系・2000系はSIV本体と同じくM2車山側、クハ7915はほかの7700系同様Tc車山側となっています。
1000N系は、デハ1350形奇数車用のE形と同偶数車用のF形を搭載します。
池上、多摩川線転籍にあたり3連化改造を受けた車両は、デハ1200形の海側に移設されました。東横線に残った1編成は、2003年の編成組み替え後もSIVと同様、引き続き2台搭載となっています。
1000N′系は、小型化されたG形(100V・24V共用)をM車に搭載します。
Tc車に搭載されています。
8000系18次車以降の編成車では、SIVの出力電圧変更とともに整流装置も変更されました。
Tc車に搭載。同型のSIVを搭載する9000系や1000系の整流装置よりもDC出力容量が増加しています。
東洋製のSIVを装備するクハ7910、クハ7914は、整流装置も同社製のものとなっています。
SIV本体搭載車と同じM2, T車に搭載されています。
Tc車に搭載されています。
大井町線8090系の一部編成は二電源化工事が行われ、3号車(デハ8290形)のSIVを100kVAに換装していますが、整流装置も更新されています。写真はINV-104系SIV搭載車のもので、台車のすぐ脇に搭載されていますが、INV-153系SIV搭載車は同位置にリアクトル箱があるため、設置位置が若干2位方になっています。
7600系、7700系(7915F除く)、8500系、8090系には、24V用の整流装置が独立して設けられています。いずれも、24V蓄電池を搭載する車両の海側に設置されています。