Operaはimg要素のlongdesc属性に対応している

CSS Nite in Ginza, Vol.44(cssnite.jp) に行ってきました。今回は植木真さんによるJIS X 8341-3改定のお話。

話の中で、仕様的に正しい方法で実装しても実際のUAでサポートされていなければ、達成基準を満たしたことにはならない旨の説明があり、例としてimg要素のlongdesc属性が挙げられました。この話自体は、以前よりアクセシビリティPodcast(accessibility.mitsue.co.jp) などで何度か話題になっており、とくに目新しい発言ではないのですが、ちょっとだけコメントしてみます。

longdesc属性は確かにほとんど使われていないマニアックな属性ですが、Operaはちゃんと対応していたりするのですよね。この属性が指定された画像のコンテキストメニューを表示させると、その名もlongdesc 属性が現れます。

longdesc属性が設定された画像のコンテキストメニュー

しかし、右クリックなどでコンテキストメニューを表示させる必要があるという時点でほとんどのユーザーは気づかないでしょうし、気づいたところで「longdesc」と言われても、普通の人は何のことだか分からないものと思われます。

そもそも対応ブラウザの利用者自体が少ないという致命的な問題もありますし、結局のところ、現時点では画像の長文説明コンテンツを示す方法としてlongdesc属性を単体で使うのは不親切である気がします。使う場合、別途a要素などで長文説明コンテンツへリンクするといった配慮をした方がよいと思います。