東京造形大学 公開授業「美少女とデザイン」(染谷洋平さん)を聞いてきた

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9月10日に行われた東京造形大学のカイシゼミナール公開授業「美少女とデザイン」(how-to-design.room-composite.com)で、染谷洋平さんがゲストに来ると知り、講聴してきました。

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写真1:公開授業が行われた東京造形大学4号館(桑沢記念ホール)
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写真2:部屋の入口に貼られていたポスター

染谷さんと言えばアニメ作品のデザインをお仕事にされている方で、『まどか☆マギカ』でもロゴやポスター、BD/DVDパッケージ、劇場版パンフレットのデザインに関わっておられます。

大阪芸術大学のタイアップイベント(2013年11月)(www.osaka-geidai.ac.jp)や、月刊MdN 2014年5月号きらら☆マギカ vol.16(2014年11月号)などのインタビューに出られたこともありますね。

公開授業では、最初に参加者の属性について挙手によるアンケートが行われましたが、美大系大学の学生やデザインを専門にしている社会人が多く、私のように単なるアニメファンは少なかったです。「公開授業」なので当然の結果ですが、話された内容はデザインに関する知識も技量もない私でも分かりやすいもので、たいへん面白く聞かせていただきました。

1970年代からのエロを含むアニメ、マンガ雑誌の表紙デザインの話に始まり、中盤には『まどか☆マギカ』のロゴに関する話もありました。情報としてはこれまでのインタビューなどで語られていたものがほとんどでしたが、改めてご本人の口から直接聞けたのは良かったです。

  • 柔らかい配色、仲間内では「軟弱な色彩」と呼んでいる(※筆者注: 原色よりだいぶ弱いピンク色という意味だと思われる)
  • TV版ロゴを作る際、虚淵さんの脚本は読んでいたので劇場版総集編に近いロゴを作ったが、ネタバレになるので普通の魔法少女っぽいモノということで現在のロゴになった。
  • 魔法少女モノだからといって、縁付けて、星飛ばして、パステルカラーのグラデーションにして、というのはやりたくなかったので、フォルムだけ魔法少女モノの文法から抜き出した。すなわち丸っこさ(骨格として円が混じっている)、配色も最低限の2色(萌えの文脈に属する意味)。
  • 「軟弱な色彩」を止めて、美少女のためのデザインじゃない配色にしたものが新編のロゴ。あれは狂気の話なので、萌えの文脈をデザインに入れるのを止めた。

そのほかの作品で担当されたデザインの話でも、キャラクターの周りに配置する ★ マークの使い方について、ご自身の作品と草野剛さんの作品(アイドルマスターBlu-ray 1巻の天海春香)の比較をするなど興味深い話がありました。