「2015ゆのまえ漫画フェスタ」で久米田康治先生のサインをもらってきた 〜その2 サイン会編〜

その1 前夜祭編の続きです。

  1. 人吉駅周辺散策
  2. サイン会
  3. トークショー

人吉駅周辺散策

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  • この章はイベントそのもののことは書いていないので、読み飛ばしても問題ありません。

くま川鉄道の上り始発列車でいったん人吉駅に戻ります。

前日に来たときは駅周辺を散策する時間がなかったので、改めて朝の時間を利用して『夏目友人帳』で描かれた駅の様子をじっくり見ておこうというわけです。

まずは駅舎外観。2期八話「不死の想い」で、チズおばあちゃんが幼き日に「人魚の血」を飲ませてしまった人を探す話。これ泣けるんですよね。

人吉駅舎
『続 夏目友人帳』第八話より

つづいて改札口付近。

人吉駅改札
『夏目友人帳』第八話より

さらに駅ホーム。

人吉駅1番線から2・3番ホームを見る
『続 夏目友人帳』第八話より

これは『夏目友人帳』とは関係ありませんが、駅前にある駅弁屋で「汽車弁当」という看板がいい味出していたので一枚。

駅弁屋

適当に歩いていたら、遠くの留置線に古い車両が置かれているのが見えました。『夏目友人帳』で何度か登場するこの気動車、くま川鉄道は世代交代が行われて、観光用に改造された1両以外は廃車になってしまったのですが、1両だけ解体されず残っているのですね。

くま川鉄道 KT-102

1時間ほど散策し、8時21分発の列車で再び湯前に向かいます。

サイン会

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サイン会の会場は前夜祭トークショーが行われたのと同じ「湯前町農村改善センター」。こちらは事前抽選という形でしたが、Twitterでの報告を見る限り、当選率は高かったのかなという気がします。

サイン会会場入口
サイン会会場
先生方の机
久米田先生の机には改蔵、絶望先生、せかどろの単行本が

それぞれの先生には当選者の案内などを行う担当の職員が付いていたのですが、久米田先生の担当の方は糸色望の格好をされていました(しかもめっちゃ似合ってた)。

久米田先生と、糸色望のコスプレをした職員さん
サインをされる先生方

サインは自分の好きなキャラクターのイラストを指定できたので、学生時代に友人から「お前そっくりだ」と言われた坪内地丹くんをお願いしました。

イラストを描いておられる間、先生の方から話を振っていただいて、地丹くんの誕生のきっかけである「坪内さん」の現在を教えていただいたりと。こちらはただでさえ口べたなところ、好きな先生を目の前に緊張してしまい、せっかく振っていただいた話を膨らませることもできず……でも思い入れのあるキャラを書いていただけて嬉しかったです。

イラスト入りサインと一緒に記念撮影

元号はさすがの「昭和90年」、これは絶望先生ネタですけど、久米田先生らしくてナイスでした。家宝にします!

トークショー

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イベント当日のトークショーは屋外ステージで行われました。予報では雨も心配されていましたが、上着が暑いほどのいい天気。

直前まで子供向けのヒーローショーが行われていたことから、トークショーになって一気に参加者の年齢層が上がり、久米田先生曰く「いい感じに傷んだ感じ」になったとトーク序盤にネタにされたりもして。

トークショーの様子
トークショーの様子

以下、主なトーク内容です。

漫画家になったきっかけ

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  • (村枝)実家が床屋で、漫画にまみれて育ったので、「漫画家になろう」という決心などはなく自然に。漫画家以外には警察犬の調教師になろうかと思ったこともあります。
  • (河合)兄弟が漫画をたくさん買っていて、絵を描くのも好きだったので。高校生のときにサンデーに投稿しました。
  • (久米田)昨日と同じ質問なので、同じことを言ったら「昨日と同じだ」と言われ、違うことを言ったら「昨日と言ってること違う」と言われるので、違うことを答えます。いろいろなことから逃げてきた結果です。
  • (皆川)もともと映画をやるつもりだったが、高校の同級生に漫画家がいて、アシスタントをやれと言われてやっていたらこうなっちゃいました。

この仕事をやっていて良かったこと or 死ぬほどキツかったこと

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  • (村枝)本屋で平積みになっている自分の漫画を取っていく人を見かけた時。キツいのは……キツくなかった回は一度もないので。
  • (河合)ファンの方に面白かったと言われたり、作品がアニメになったり、順位が付けられない。キツかったのは、モンキーターンの第1話目を書いていたときに3日くらい寝ていない状態で、編集長からサンデー表紙用の絵を書き直すよう言われて、徹夜がさらに2日続いた……。
  • (久米田)良かったことは、こうやってファンの皆さんと触れ合うことができて良かったかな(棒) まぁみなさんバイトなんですけど。時給いくらですか? キツかったのは、(村枝さんと違って)人の心を失ってしまったので生きていくのが大変だなと。
  • (皆川)道楽で金もらえるのはこれほどいい商売はないし、楽しくてしょうがないです。ツラいことはないです!

漫画家を目指す人へのアドバイス

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  • (村枝)孤独な仕事に見えますが、誰かに喜んでもらうという喜びはあります。
  • (河合)キツい商売ではあるが、常に新しい才能が出てきて業界は活性化されなければならないので、やる気のある人はどんどん来て、僕らを長生きさせてください(笑)
  • (久米田)大いに目指していただければいいと思いますが、こうなる危険性があるということだけは肝に銘じて……。僕も、そんな昔からこんなだったわけではないので。
  • (皆川)漫画家になるのは一向に構わないが、後悔だけはするなとよく言います。

最後に一言

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  • (村枝)毎年ありがとうございます。来年も来ます。
  • (河合)僕の出身地はここよりさらに田舎なんですけど、こんなに人が来て活気があるなと思いました。また機会があったら呼んでください。
  • (久米田)こんな傷んだ人間のために集まっていただいてありがとうございます。自分は大丈夫だと自信が持てたと思うので、元気に帰ってください。
  • (皆川)ホントは観客席に居るはずだったのですが、いろいろ口車に乗せられてここにいます。来年は観客席にいます。

トークショー終了後は、当日中に神奈川県まで帰らなくてはならないことから、早々に会場を後にしました。

湯前に来たのは初めてですし、こういう地方でのこじんまりしたイベントも初体験でしたが、まったりしたものでいいものですね。

もう少し時間に余裕があれば人吉や湯前の街の散策もしたかったのですが、それは来年以降にとっておくということで、次回も久米田先生の参加があることを願っています。

最後に、他サイト様の記事のリンクを。

湯前まんが美術館による公式レポート
2015ゆのまえ漫画フェスタ(yunomae-manga.com)
フラスタ企画者の鞘橋ちえさんによる感想記事
フラワースタンド企画アフターレポート(mp0.blog44.fc2.com) 前夜祭(質問編)(mp0.blog44.fc2.com) 前夜祭(画力対決編)(mp0.blog44.fc2.com) 前夜祭(参加者質問編)(mp0.blog44.fc2.com)
ブログ「漫画の感想とかを書いています。」の記事
前夜祭(kansoutoka.com) サイン会とトークショー(kansoutoka.com)
サイン会関連のツイートまとめ
「2015ゆのまえ漫画フェスタ」で久米田先生のサイン会(togetter.com)