京王デハ2410のMMC-H-200型主制御器

先月のことですが、京王れーるランド(www.keio-rail-land.jp) に行ってきました。

昨年秋に開業したばかりの新しい施設で、ここの屋外展示場には5両の電車が保存されていますが、その中でもっとも古いデハ2410(引退時はデハ222)の主制御器が目当てです。

京王デハ2410
デハ2410のMMC-H-200型主制御器(1947年製)

この主制御器は日立製作所製の電動カム軸式・MMC-H-200型で、MMC-H-10型より少し古いタイプです。

東急電鉄で最後までこのタイプを搭載していた車両はデハ3310で、車籍上は1979年廃車と記録されていますが、実際はその数年前から上田交通に貸し出されていたものが正式な譲渡扱いになったのがその年というだけで、事実上は他のデハ3300形も含めて1975〜1976年あたりに消滅したものと思われます。

いずれにしても、現役機器はもう国内に存在していないでしょうし、保存車においても個人保存等はあるかもしれませんが、博物館で気軽に見学できるものとしてはこれが唯一の現存例と思われます。