鉄道総研 技術フォーラム2009

鉄道総研の技術フォーラム2009(www.rtri.or.jp) に行ってきました。

東急ファンとしてはやはり FRIMOS(Fricion Moderating System)が気になるところでして、装置やシステムそのものの概要については既に鉄道総研報告(www.rtri.or.jp) などで発表されているので省略しますが、最近の動向についてプレゼン内容や配付資料よりメモしておきます。

  • 運用開始直後に該当区間のレール削正を実施(2007年5月下旬)、その後2007年6月から追跡調査を行っており、2009年7月までに6回実施。
  • 緩和剤の散布は、当初は3往復に一度実施。これは推定される適正使用量の4倍の頻度で、試験的な意味合いも込めてのこと。2009年3月からは10往復に一度に変更している。
  • 実採用はいまだこどもの国線のみだが、いくつかの路線で試験が行われている。

プレゼンテーションでは追跡調査で測定した「レール内軌の凹凸変位の変化」を示したグラフが示されましたが、レール削正前(※8年経過時点だそうです)と削正後26か月経過後の変位形状を比較してみると、経過日数に対する摩耗の割合が明らかに少なくなっていることが分かります。こ線以外の採用例を聞かないので不安でしたが、ちゃんと成果は出ているようですね。

こどもの国線クハY000形車端部に搭載されているFRIMOS(クハY002)